ドイツ友

2010年1月10日

パッチワーク家族

Filed under: ●ドイツ文化 die deutsche Kultur — ドイツ友 @ 14:07
ドイツ人の 結婚 die Heirat / die Eheschließung 家族 die Familie 形態は日本人からするとかなり複雑。
「2人家族(2人暮らし)kwai 」というと日本では「子供がいない夫婦」というのが一番にあがるでしょうが
ドイツでは「 die Mutter (まれに der Vater )& 子供 das Kind 」というケースもかなり多いようです。
テキストに載っていた少し古いデータによれば、1人暮らし( 独身者 der Ledige )が37%、次いで2人家族(写真は「ママと娘」)が34%。
  ※約100年前は5人家族以上が44%、ドイツでも 少子化 das Sinken der Geburtenrate が進んでいる
そして旧西ドイツ地域では約1/4、旧東ドイツ地域では半分以上の子供が非婚家庭に産まれていると。 panda008
  ※東側が遥かに比率が高いのは、旧東ドイツでは男性と同様に女性も職業を持っていたことと、
     宗教(旧東ドイツでは無宗教の人が多く、旧西ドイツ(特に南ドイツ)ではカトリック教徒が多いこと)が影響しているよう
 
”未入籍のまま 生涯のパートナー der Lebenspartner
                    / die Lebenspartnerin
として暮らす 事実婚 die De-facto-Ehe ”と
シングルマザー alleinerziehende Mutter (または シングルファーザー)” が何故こんなに多いかというと
未婚 das Unverheiratetsein で子供を産んでも社会保障が充実している(国から養育費・家賃がもらえる)ので、
                                      仕事をせず子育てしても充分暮らしていけるとか。 マジっすか~?!
      panda012  そして最大の理由が 離婚 die Ehescheidung するのに時間とお金がかかるから”
収入の多い方(大抵は男性)が 慰謝料 das Schmerzensgeld / der Schadenersatz と、
別れた相手が再婚するまで、あるいは一生 生活費 die Lebenshaltungskosten を払わなくてはならず、
子供の 親権 die elterliche Gewalt 、養育費の支払い方法、年金 die Rente の分け前等について
自費で 弁護士 der Rechtsanwalt をたてて 裁判 das Gericht を通して決めないといけない、
最低1年間の 別居生活 das getrennte Leben を経た後、家庭裁判所 das Familiengericht で認められて
          ようやく離婚が成立、など金銭的にも精神的にもとても大変。  ※ しかしながらドイツの離婚率は日本よりも高い!
結婚前に 公証人 der Notar (行政書士のような人)を立てて、離婚した場合の    panda009
契約書を取り交わす die Vertragsurkunden austauschen のは珍しいことではありません。
                                                                                                                  うちは全く何もしてませんが...
そんな煩わしさから若者は 非婚同棲生活 das unverheiratetes Zusammenleben を選んでいるわけですね~
面倒が減った分、子供の有無に拘わらずあっさりと別れ、次々と新しいパートナーと暮らし始めちゃう人も少なくなく。
 
このような状況から、生みの親 die leiblichen Eltern ではなく 継父 der Stiefvater / 継母 der Stiefmutter
その 連れ子 das Stiefkind と暮らす家庭 ”パッチワーク家族 Patchwork-Familie(ステップファミリー stepfamily) ” も増加中。
 panda010 私の身近なところにも ”事実婚の両親、母親の元結婚相手との娘、この両親の子供(息子)”という4人家族がいます。
この両親は結婚していないので、父親の名字は 『A』 、母親は元夫の名字 『B』のまま 、娘は実父の名字 『B』 、
息子は母親の現在の名字(元旦那の名字) 『B』 。 この息子は 『B』 さんとは関係ないと思うけどー
  ※離婚時に旧姓に戻すのはそれほど面倒ではないらしいけど、結婚時の名字をそのまま使っている人が多い気がする
  『Meine schöne Bescherung』 というドイツ映画の話。                                              illust992_thumb      
  主人公の女性(Martina Gedeck 善き人のソナタ Das Leben der Anderen で女優役を演じた)は
  現在4回目の結婚、過去3回の結婚で1人ずつ子供を授かり、旦那は2回目の結婚、最初の奥さんとの間に1人子供が。
  この夫婦は現在この4人の子供を共に育てている。(これがパッチワーク家族!)
  奥さんは「もっと子供が欲しい」、しかし旦那は「これ以上子供は欲しくない!」とこっそり避妊していて...というような内容。
  日本人的に理解しかねるのが、その家族と過去の旦那(子供たちの父親)とそのパートナー達が揃って
  クリスマスパーティーをしていること。一緒にサウナなんかに入ったりして。 本当に楽しいのかぁ~?
 
そんな複雑な家庭を 「家族がいっぱいで子供は幸せ」 という大人も。
「そんなわけないじゃん!子供が可哀そう!」と思ってしまいますが、ここは”自分の幸せが一番”という個人主義の国。
                                                自分が幸せであってこその”子供の幸せ”らしいです。
そして子供達も周りに同じような状況の子供がいっぱいいるから特に何とも思ってないらしい。
人々も他人の結婚・離婚歴や 血縁関係 die Blutsverwandtschaft などに関心がないそうで。 本当かぁ~?
別の映画の中で、母親と離婚をすることになった父親を
娘が責めたら「僕の幸せはどうなるんだ!」と怒ったシーンがありました。
日本ではとても考えられない(そんなこと子供に言うなんて!という感じ)ですが。
新聞には「売ります・買います」や「子犬産まれました」などと並んで、かなりのスペースを割いた                  panda014
                           『結婚相手・恋人募集』 欄が必ずあります。 最初見た時はビックリっ!
けっして若者だけではありませぬ。 高齢な方も人生の伴侶を求めているよう。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
 65歳女性、身長168cm、細身、ブロンド、未亡人、家庭的だけど、意欲旺盛です。一緒に将来のプランを立てたいです。
 68歳まで、180cmのパートナーを探してます。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
↑ こんな感じに相手に求める条件などが具体的に書かれていて、何歳になっても積極的にパートナーを探していることがわかりますね。
  義母にも友達のお母様にも(2人とも60代)ちゃんと”彼氏 der Freund / der Geliebter ”がいますからね~
  そして普通に「異性の相手を探している」のと同時に、同性愛 die Homosexualität の項目も。  ドイツらしいっ
                           ※ 「彼は彼氏を探している Er sucht ihn.」「彼女は彼女を探している Sie sucht sie.」 ↓
       IMG_3418     IMG_3419 
     ↑  「子犬が産まれました」 は楽しみなコーナー!
 
  IMG_3046    IMG_3048    IMG_3047
            ↑ 本屋で見つけた同性愛本コーナー : schwul(ホモの) & lesbisch(レズビアンの)
 Kuckuckskind (直訳すると”カッコウの子供”)という言い方があります。                      panda008
 子供がいない夫婦の奥さんが別の男性との間に(つまり不倫をして)子供を身ごもり、
 旦那は自分の子供と思いこみ(決して他の男性との間に出来た子だと知らずに)その子供を育てる場合、
 その子供のことをいうそうです。 ちょっと面白いネーミング!
 旧東ドイツ時代はけっこうKuckuckskind がいたとか。マジっすかぁ~?
  ※ カッコウ der Kuckuck は卵の世話を他の個体に托する習性(托卵 der Brutparasitismus)を持っている
 
広告

コメントする »

まだコメントはありません。

RSS feed for comments on this post. TrackBack URI

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

WordPress.com で無料サイトやブログを作成.