ドイツ友

2011年8月14日

痛み

Filed under: ●健康 die Gesundheit — ドイツ友 @ 15:13

ぴりぴり、ひりひり、ずきずき、ずきんずきん、じんじん、きんきん、がんがん、ちくっと、、ぴくっと、ちくり などなど
オノマトペ die Onomatopöie痛み der Schmerz を表現出来る日本語ってすごく便利。
病院でも 「どんな感じですか?ガンガン?それともジンジン?」 などと聞かれ、
「うーん、奥の方がガーンって感じで...」 と答えるとおおよその痛みを理解してもらえますよね。
ドイツ語ではそうはいきません!!!
他言語では 幼児語 die Kleinkindersprache だったり、コミックの中の言葉って感じのようですが、
             日本では立派な 成人言葉 die Erwachsenensprache。(← これぞ日本!)
 ※オノマトペ / 擬声語 : 擬音語 die Lautmalerei / Tonmalerei (物が発する音を字句で模倣したもの)と
                           擬態語(状態や感情などの音を発しないものを字句で模倣したもの)の総称。

痛みには外的刺激から危険を察知し、身体を守る【防御反応】と身体に異常があることを知らせる【警告・危険信号】という重要な役割があり、
私達の生命活動には必要不可欠のものです。しかし”必要でない痛み”ってのもありますね~
日本では 痛みを我慢することは 美徳 die Tugend とされている節がありますが、我慢したことによって慢性化してしまう恐れもあり
肉体面だけではなく精神面にも大きく影響が出るので、痛みを感じたら早期に診察を受けましょう!
(といっても「この程度の痛みで病院に行くのも...」って正直思ってしまいますよねー)

痛みは常に主観的であるため、相手(医師など)にどのような 痛みかちゃんと伝えないといけませんね。
                             そこで用いられている痛みの評価方法がこちら ↓
  視覚的評価スケール / VAS(Visual Analog Scale)
     100mmの直線を示し、その左端を「痛みはない」状態、
     右端を「これ以上の痛みはないくらい強い(これまで経験した一番強い痛み)」状態として、
     現在感じている痛みが直線上のどの位置にあるかを示す方法

  表情評価スケール / FRS(Face Rating Scale)
     痛みの程度を、笑っている顔から泣いている顔の6段階の表情で表現し、
     現在感じている痛みがどの表情に近いかを選択する方法

  数値評価スケール / NRS(Numeric Rating Scale)
     痛みを「0:痛みなし」から「10:これ以上ない痛み(これまで経験した一番強い痛み)」までの11段階として、
     数字を選択する方法

  マクギル疼痛質問表 / MPQ(McGill Pain Questionnaire)
     1~20群に分類された78の単語と痛みの時間による変化、痛みの強さに関する質問で構成されており、
     全体を加算した合計点数で評価する方法
      ※1~10群・痛みの感覚的表現、11~15群・痛みの感情的表現、16群・痛みの評価的表現、
       17~20群・その他

 ↑ 日本語のマクギル疼痛質問表にはオノマトペの痛み表現がある  病室に貼られている看護士さん手書きの表情評価スケール →

私の母もかなり 我慢強い geduldig ため、なかなか「痛い」と訴えませんでした。
                             そして長いこと 激痛 heftige Schmerzen と闘い続けています。
                             (母の闘病記については本3冊くらい余裕で書けそうです、マジで)


← これ、何だかわかる方ってどれくらいいるのでしょうか?
  これは一般的な鎮痛薬が効きにくい Krebs疼痛
  癌以外の慢性疼痛 chronischen Nicht-Tumor-Schmerzen に用いられる
          麻薬系の 鎮痛薬 das Schmerzmittel ・デュロテップMTパッチというものです。
  我が家(日本の実家)には現在この3種類の大きさがあります。
  テレビで癌闘病のドキュメントなどでたまに貼っている方を見ますが、
             余命僅かで癌痛に悩まされている患者さんでも2.1mgか4.2mgの小さなもの。
  うちの母は既に最大を越えてしまいましたが、それでも時折強い痛みに襲われます。
             いったいどれだけの痛みなのだろうか.....想像を絶します...
 ※2.1mg(12.5μg/hr)、4.2mg(25μg/hr)、8.4mg(50μg/hr)、12.6mg(75μg/hr)
  通常、成人は1回1枚を胸部、腹部、上腕部、大腿部などに貼り、3日毎(約72時間)に貼り替える

  ↑ 本日病院の看護士さんに聞いたところ16.8mgも出たらしいので、我が家のコレクション(?)に16.8mgも加わる予定

痛みの治療を行う際に、最も一般的に実施されるのは 薬物治療 die Arzneimitteltherapie で、
用いる主な薬剤には、NSAIDs(非ステロイド性消炎・ 鎮痛剤)、ステロイド、末梢性神経障害性疼痛治療薬、鎮痛補助薬、オピオイド、麻酔薬などがあります。
このデュロテップパッチは モルヒネ die Morphin / das Morphium と同じ強オピオイド鎮痛薬で、
”主成分の フェンタニル Fentanyl (C22H28N2O)が72時間かけて一定の割合で皮膚から吸収され、
                    血液中のフェンタニルの量を一定に保つことで、持続的に痛みを抑えることができる” という優れ物。
 ※モルヒネには多くの 副作用 die Nebenwirkung (便秘、嘔吐、眠気)があるため、投与できる量には限界がある
 ※フェンタニルの効果はモルヒネの200倍と言われ、大量投与でない限り意識レベルには影響しない

疼痛治療には痛みの強さを3段階に分け、段階的に鎮痛薬を選択するようです ↓
 第1段階 (軽い痛み)・・・ 一般的な非オピオイド鎮痛薬(NSAIDs、アセトアミノフェン)を定期使用
 第2段階 (中くらいの痛み)・・・ 麻薬系の弱オピオイド(コデイン)を追加 
 第3段階 第1段階の薬剤に強オピオイド鎮痛薬(モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル)を追加

現在母は緊急入院して疼痛コントロールを受けています。
これまで 服用 das Einnehmen / die Einnahme していたオキノームだけでは急激な痛み
                    対処できなくなってしまったため、他の鎮痛剤を検討してもらっているところです。
 ※オキノーム : アルカロイド系の鎮痛剤の一種である オキシコドン Oxycodon (C18H21NO4)の即効製剤名。
   中~高程度の疼痛を緩和するために用いられ、神経因性疼痛への効果が期待されている

          痛いの痛いの飛んでけ~ (という訳には残念ながら行きません.....困った

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2件のコメント »

  1. […]  ※ドイツでは家族ではなくまず本人に告知  ドナーカード & 痛み […]

    ピンバック by 安らかに楽に死ぬ権利 « ドイツ友 — 2011年9月3日 @ 11:29

  2. […] 今回もギュギュッとしめられた後、「痛くない?」「きつくない?」 など聞かれたけど、私的にはこの程度の痛みは特に問題ないので 「大丈夫」 って回答。 「ほんとFrau E(私のこと)は perfekt(申し分のない)患者さんだわ。(← これもよく言われる) 他の人だったら”痛いー”って。 指をかまれたこともありますよ」 って。 どんだけドイツ人(?)は痛みに弱いのか??? まぁ私は母の血もひき、痛みにはかなり強い方ではありますが。 ※痛み […]

    ピンバック by ドイツで歯列矯正_16 | ドイツ友 — 2013年4月25日 @ 12:07


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