昨日17時から本日午前1時まで ベルリンBerlin と ポツダム Potsdam で毎年恒例の
『 Lange Nacht der Wissenschaften (学門 / 科学の長い夜)』が開催されていました。
うちのドイツ人の母校(フンボルト大学、ベルリン自由大学)とベルリン工科大学の3総合大学を筆頭に
68の 学術機関 wissenschaftliche Einrichtungen で、一般の人にわかりやすく研究成果を公開。
医学、環境学、化学、天文学、地学、言語学...など様々な分野での 講演 der Vortrag、
プレゼンテーション die Präsentation、実験 das Experiment など
2000以上のプログラムが用意されてました。
← 入場チケット、当日はSバーン(都市鉄道?)・Uバーン(地下鉄)・シャトルバスが乗り放題
といっても私達は車で移動しましたので、お得感は全くなく~
まずはベルリン自由大学の 日本学科 Japanologie へ向かいました。
建物内では 日本語 体験レッスン der Schnupperkurs、折り紙講座、(日本の)古本販売などが行われていました。
中でもマンガ講座は人気のようで、女の子達が一生懸命イラストを描いてました。
私達のお目当ては【Ich und mein GerMann: ein deutsch-japanischer Ehe-Manga-Blog DEMONSTRATION】。
一番お気に入りのブログ 『 ゲルマン日和 』 を書かれている日本人女性が発表される、ってことなので楽しみにしておりました!
うちのゲルマンさん(スラブさん?)もこのブログのファンになってしまったよう
↑ 会場となった建物は住宅地の中 ↑ この暖簾、欲しいなぁ~ ↑ お目当ての発表があった部屋
↑ 学生さんが名前をカタカナで書いてあげてた ↑ ORIGAMI講座 ↑ 人気のMANGA講座
日本学科の教授と学生さんが 『絆 Projekt Kizuna』 という活動をしています。
この日も 募金活動 die Spendenaktion (日の丸エコバックなど販売)をしていました。
うちはチョーヤの梅酒ワインを買ってお釣りを募金させてもらいました。
その活動の一環として ”9月中旬に2週間被災地でボランティア活動を行う” 計画があるようです。
↑ 学生さんたちの募金活動、本当にありがとう! ↑ ココロラーメンの屋台あり
続いて向かったのはポツダムの
← アルベルト・アインシュタイン研究センター Wissenschaftspark Albert Einstein。
地球科学 Geowissenschaften の
国立研究センター das nationale Forschungszentrum である、
ドイツ地球科学研究センター Deutsches GeoForschungsZentrum(GFZ)では
私達日本人では ”他人事ではない” とても興味深い実験や展示が多くありました。
防災 die Katastrophenvorsorge、火山 der Vulkan、
地震ハザード die Erdbebengefährdung のオンラインサービス、
津波早期警戒システム das Tsunami-Frühwarnsystem、
洪水防護 der Schutz vor Hochwasser などなど。
※インド洋 Indischer Ozean の津波早期警戒システムはドイツが構築、トルコの地震予知システムはドイツとトルコ共同で開発
【Erdbebenrisiko 地震の危険率】の講演では7割は日本の地震について語られていました。
(地震エネルギーの大きさもHiroshima原爆と比率して紹介されたり... 日本に対する関心が高い証明か?)
あまり知られていませんが、実は ”ドイツでも地震の危険はある!” のです。 でも日本からしたらその程度じゃ危険とは言えんよー
↑ プレゼンでは日本の事例が多々紹介されており、改めて 地震大国・日本 を実感 ↑
↑ ドイツの地震ハザードマップ ↑ この地球をたたくことで、地震がどのように起こるかを体験(?) ↑ ↑ ミニ津波を起こすデモ
GFZの他にも アルフレッド・ヴェゲナー極地海洋研究所 Alfred-Wegener-Institut(AWI)、
ポツダム気候影響研究所 Potsdamer Institut für Klimafolgenforschung (PIK) という研究機関がこの敷地内にあります。
↑ AWI の内部、実験室 Labor 内の見学可 ↑ ↑ 水色の部分は氷 ↑ Helmert-Turm
↑ PIKの建物、中もかなり素敵 ↑ ↑ Einsteinturm、太陽観測の案内中 ↑
ホビー天文学者のうちのドイツ人が楽しみにしていたのが、 ポツダム天体物理研究所 Astrophysikalisches Institut Potsdam(AIP)にある
80cm口径の 屈折望遠鏡 der Refraktor / das Linsenfernrohr。 1899年の設置当時は世界最大でした。
22時から一般の人も天体観測が出来る 、ってことなので行ってみるとたくさんの人が。
「23時からで良いなら、この星型チケットを受け取ってください。長時間待たなくても済みますよ」という案内があったので
もう少し暗くなった23時から観測することに。 ※22時くらいでも今のドイツは暗くない
だんだん雲が多くなってきていたぞっ 心配は的中で 土星 der Saturn しか見れませんでした~それも小さかったよ。
我が家の天体望遠鏡で見るのとそれほど変わらず、期待が大き過ぎた分ちょっと残念!
↑ AIPの建物 ↑ 巨大な屈折望遠鏡 ↑
長い夜でしたが、いろいろ勉強になりましたっ