ドイツの 高速道路 die Autobahn (アウトバーン) は
「アドルフ・ヒトラーはが戦争のために作った」 と聞いたことがある方はけっこう多いと思うのですが
アウトバーンの建設はヒトラーが権力を掌握する以前(1928年)から始まっていました。
しかもヒトラーは 「”休日には低所得者層が自動車に乗ってピクニックに出られる”暮らしが必要」 であると
国際自動車オートバイショーで モータリゼーション die Massenmotorisierung と
自動車道路網の構築を約束したんだとー ※モータリゼーション ・・・ 自家用乗用車の普及
戦車のイメージだったけど、ピクニックのためだったの?!
しばしば ”有料 die Gebührenpflicht にすべき”という意見が出ている アウトバーン ですが
現在も 通行料金 die Maut は 無料 frei!
無料を前提として設計されているため、料金徴収所 die Mautstelle を設置することが困難だからっって、
毎回有料化は見送られてきました。 他には 一般道路に 渋滞 der Stau / die Stockung が生じる、
負担増のため自動車を手放さざるを得ない人が出てくる(経済に悪影響)、などの有料化反対意見もあります。
道路の建設・補修などは自動車燃料と 自動車税 die Kraftfahrzeugsteuer / Kfz-Steuer で賄っているんだって。
外国からの利用が多い12トン以上の大型 トラック der LKW(Lastkraftwagen) だけは1995年1月から有料化されました。
ドイツは東西ヨーロッパを結んでおり、貨物輸送量は半端ないっすから~
当初は利用券を購入し、その シール die Vignette をフロントグラスに貼り付けていたけど
2005年からETC受信装置を設置し、GPSによって通った料金を計算して納める”距離 課金方式 das Abrechnungssystem”に。
※車上装置を持たない国外業者は、通るルートの通行券をサービスエリアに備えられたチケットマシンで購入する
今夏 「外国から来る車は有料にすべきだ」 って一部の政治家が言い出しました。
ドイツ人は 休暇 der Urlaub で他国に行って、その国で通行料金を払っている。 しかもその総額はかなりのもの(← ドイツ人は休暇旅行が大好き!)。
一方他の国からドイツに来た人達はただで我が国の高速道路を使ってる。 「それは不公平だ」 っていうのです。なんだかな~
うちのドイツ人は 「まったく 馬鹿げたこと der Unsinn を…」 と呆れてましたよ。
↑ 荷物を大量に積んだスペインの車 ↑ ポーランドから ↑ スイスから ↑ デンマークから
↑ ロシアから ↑ スウェーデンから ↑ ”Hetz mich nicht!せかさないで!”
↑ 警察馬車 ↑ スイス軍車 ↑ 自転車を積んだキャンピングカーは多い