ドイツ友

2013年8月26日

おばあちゃんの味

Filed under: ●レシピ das Rezept — ドイツ友 @ 17:27

illust361_thumbテレビからの情報やそれらの国に住む知人からの話からすると
南ヨーロッパの男性(の多く?ほとんど?)は マザコン der Ödipuskomplex / Mutterkomplex らしいです。
「マンマが一番!マンマのいうことが常に正しい!」 ってね。
ドイツはどうか、というと…私の周りにいわゆるマザコンという ドイツ男 der Deutscher はいませ~ん。
皆さん適度な距離を取っているように思われます。 何より奥さんを最優先してくれるのはありがたい!

IMG_4581 一方ママさんの方がいくつになっても 息子 der Sohn が心配。これはどこの国でも同じか?
我が家も引っ越し前はマミーがしょっちゅう来ては(いつも急に来た!)
あれにもこれにも自分の意見を言って帰っていきました。 その度旦那は思いっきりあきれ顔 悲しい
今もマミーから時々 「いつこっち来るの?」 という 電話 das Telefon / der Anruf があるのだけど
     声色 der Ton「あっ、またマミーから電話だ」 ってすぐわかります。
もうちょっと嬉しそうに話してあげればいいのに、って思うくらいそっけない態度で早く切りたがってるのが明らか。
(うちの旦那がそっけない態度を取るのはマミーに対してだけ)

要件は同じなのにまったく態度が違うのが おばあちゃん die Oma からの電話。
そう、うちの旦那は超 おばあちゃんっ子 das Omakind です。
”おふくろの味”は特にないらしいのだけど(マミーが可哀想!)、”おばあちゃんの味”はいっぱい。
                 ta2 プラムケーキ der Pflaumenkuchen もその一つというので、先日収穫したプラムを使って
 ↑ マミーからもらった 『DDR Backbuch(東ドイツ 焼き菓子レシピ本)』のレシピ通りに懐かしの”おばあちゃんの味”を再現してみました~

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★プラムケーキ Pflaumenkuchen  (直径24cm型、12切れ、約236kcal/切れ)

 ●Pflaumen(プラム / プルーン) 700g   ●Butter(バター) 125g   ●Zucker(砂糖) 75g  
 ●Vanilinzucker(バニラ風味の砂糖) 1袋 ※”砂糖・5g + バニラエッセンス・数滴” で代用可
 ●Eier(卵) 2個   ●Mehl(小麦粉) 175g   ●Backpulver(ベーキングパウダー) 小匙1  
 ●gemahlene Walnüsse(挽いた胡桃) 100g ※胡桃を細かく切って使用 / アーモンドプードルで代用
 ○Fett für die Form(型に塗るバター等)   ○Hagelzucker(ニブシュガー / パールシュガー) 30g

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↑ 珍しくレシピ通りに作ってみた  ↑ バニラ風味の砂糖    ↑ おばあちゃんは胡桃を挽く道具を持っているらしい↑

①プラムをきれいに 洗う waschen → 水気を切る abtropfen lassen → 半分に切る halbieren → 種を取り除く entsteinen
  ※酸っぱいのが苦手な方はプラムの量を少し減らしましょう(皮と身の間はけっこう酸っぱい)

②バター、砂糖、バニラ風味の砂糖をボールの中で 泡状にかき混ぜる schaumig rühren
       → 少しずつ nach und nachを加えてよく混ぜる unterrühren
  ※”泡状に”ということなのでハンドミキサーを使用

③小麦粉、ベーキングパウダー、挽いた胡桃を 混ぜ合わせる vermischen → 角が立つまで混ぜる unter die Schaummasse(泡の塊)rühren
  ※角が立たなくてもよく混ざっていればOKでしょう

生地 der Teig を バターを薄く塗った型に 流し入れる(← 配置する)verteilen 
       → 生地の上に 切断面を上にした状態で mit der Schnittfläche nach oben プラムを のせる setzen
  ※直径26cmの型を使用したので生地は薄めになりました

⑤180℃のオーブンで約50分 焼く backen  ※40分+余熱 で焼けました

⑥焼けた gar ケーキを 取り出す herausnehmen → ニブシュガーを 振りかける bestreuen → 型の中で 冷ましておく auskühlen lassen
  ※ニブシュガーが家になかったので、粉砂糖を振りかけました

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                            ↑ バターは室温で柔らかく
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2013年5月12日

手作り豆腐_2

日本人の多くが ”外国人から見た日本”関心がある sich interessieren (気にしてる?)んでしょうね~
”日本は良い国” ”日本人は好かれてる” って聞いて安心したい、っていうか。
だから 『世界のみんなに聞いてみた』 とか 『ネプ&イモトの世界番付』 など
外国人が 自国 das Heimatland の情報や彼らから見た日本や日本人について語る
          放送番組 die Sendung が絶えずにあるのでしょう。
それらの番組に出ている外国人(として出演の人)は日本在住歴が長かったり親のどちらかが日本人だったりするので
「日本は最高だ」 「日本人は素晴らしい」 など 親日の japanfreundlich ものばかり(良い意見だけ放送される)。
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『YOUは何しに日本へ?』 も敢えて日本に来た人だから(時々乗り継ぎの人もいる)
「日本は好きか?嫌いか?」 と聞かれれば 「好きだ」 と答える人がほとんどのはず。
なので日本には 好意的な wohlwollend / freundlich 人ばかりが登場。

私もこの手の番組は大好きなので、ほぼ100%見ております。
今はインターネットで。ホント良い時代だなっ爆笑
そして 「日本っていいな。」『和風総本家』 のように単純ながら思います。
彼らの意見が全てではないけどね~
(当然ながら日本や日本人に対してマイナスの意見を持っている人も外国にはいる。)

今年始まった 『世界の日本人妻は見た!』 は海外生活での苦労話を紹介。
毎回 スタジオ das Studio の主婦タレントから
   「えー無理ぃー」 「日本に帰ってきなよ!」 とか言われちゃってますよ。
私も 「あー、うちも同じ」 とか 「うちの方がまだマシ!」 と思いながら見てます。
最後は ”異国生活は大変だけど、この旦那様と一緒だから幸せ” ということで終わるけど
やはり 「日本っていいな。」 という印象が残ります。

ドイツでこのような ”外国人から見たドイツ” のような番組を見たことがありません。
人々はそんなこと関心がないみたいですわ。 というか日本人が気にし過ぎ???
ドイツ人は旅行が大好きなので(世界どこにでも旅人としている日本人とドイツ人!)、外国紹介の番組はあります。
でも日本で定番の観光スポットや美味しい料理などを紹介するものとは違い
その国の歴史、自然、文化などの ドキュメンタリー die Dokumentation 風の番組がほとんどです。

『世界の村で発見!こんなところに日本人』『世界の果ての日本人!~ここが私の理想郷~』
ちょっと 勇気 der Mut をもらえる番組。 ”日本人1人”の状況があまりに違い過ぎるもん。
「こんなすごい日本人がいたんだ」 って毎回 感心 die Bewunderung しちゃいます。

先日放送された 『世界の果ての日本人!』 でチリの僻地で自給自足生活をしている日本人家族が
ひよこ豆 die Kichererbse / Felderbse でお豆腐を作っている、ってのを見ました。
にがりなしで固まるんだって! こういう貴重な情報が得られるのは嬉しい LOVE

IMG_2990 IMG_2978 IMG_2979   01_mame03
 ↑ 購入したひよこ豆   ↑ 豆コーナー Kichererbseは500gで2.19ユーロ
                                    他のお豆よりお値段は少し高め ↑

★ひよこ豆で作るお豆腐★
   ① ひよこ豆(今回は袋半分、250g)を一晩水につけておく (約2倍に膨らむ)   
   ② ざるで水気を切る   ③ ひよこ豆と水(ひよこ豆の倍量より少なめ、450~480cc)をミキサーにかける
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   ④ 熱湯消毒したさらしの布に入れて絞る   ⑤ 豆乳とおからにわける
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   ⑥ 豆乳を鍋に移し、木べらで混ぜながら火にかける ※最初は強火、とろみがついてきたら弱火にする
   ⑦ どろっとなってきたら火をとめて、水で濡らした容器に入れて冷ます
   ⑧ 適当な大きさに切って、お好みの薬味を乗せる
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                                                 ↑ 良く言えば超”健康的”な味    ↑ おからはハンバーグに

見た目は卵豆腐、お味はごま豆腐のように濃厚ぅ~ 簡単で美味しい! こりゃいいわ Star
 ひらめき 大豆から作るお豆腐はこちら → 手作り豆腐_1

2013年4月28日

餅団子?

IMG_2829ドイツは現在 die Kirschblüte満開 volle Blüte
淡紅色の桜の花を見つけると嬉しくなりますな~
家の中も桜づくし。 生花 frische Blume は昨日空地(藪みたいなところ)から枝ごといただいてきたもの。
日本じゃ「器物損壊罪」だけど、ここはドイツですからOKでしょう 爆笑

IMG_2802木曜夜、日本の入浴剤を入れて温泉気分を満喫していたら、突然旦那がバスルームに来て
「今Dangoを作るビデオを見たんだけど、けっこう簡単に作れるんだね。
土曜日にDango作ろうよー」
って言ってきました。
日本で買ってきた上新粉も白玉粉も使い切った(次回の救援物資で依頼しようと思っていた)ので
「団子用の粉はもうないよ」 と答えると 「明日早く帰ってくるからライプチヒに買いに行こう!」 と。
どうやらめっちゃ作りたいらしい。
← そしてアジアショップで購入したのがタイ製の 米粉 das Reismehl
   ※左・上新粉(Rice flour、粘米粉) & 右・白玉粉(Glutinous rice flour、糯米粉)

旦那としては ”私が作る or 一緒に作る” つもりだったようだけど、せっかくなので彼一人で作ってもらいましょう!
ビデオ通りに上新粉と同量のお湯を加えると...柔らかすぎるぞ。 粉を追加したけど、団子というよりお餅のよう。
とりあえず竹串に刺して、たれ(みたらし)をかけて [ 餅団子 → Mongo ] (旦那が命名)が完成。
来週はちゃんどDangoを作る!とリベンジを誓っております。
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水、醤油、砂糖、片栗粉でたれ           上新粉にお湯(60℃)を注ぐ      ちぎって25分程蒸す
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 細長くひとつにまとめる         適当な大きさに切る            竹串に挿し、たれをかけ
                        (柔らかくて丸めることが出来ず)    みたらしMongoが完成!

IMG_2432日本では好んで食べることがなかった胡麻豆腐。
なぜか急に食べたくなったので、100均のミニすり鉢を使って作ってみました。
← 吉野葛を使用   すごーく健康に良さそうな味だわ。 また作ろうっと!


★葛粉で胡麻豆腐
 ●水 das Wasser 200cc   ●ごま der Sesam 25g
 ●葛粉 die Kuzustärke / das Pfeilwurzelmehl / das Knabenkrautmehl  25g

   ①ごまを擂る(→すりごまを使うと簡単)   ②鍋に水、くず粉、擂ったごまを入れて中火にかける
   ③とろみがついてきたら弱火にして木へらで混ぜ続ける ※火にかけてる時間は計10分程度
   ④水で濡らした容器に入れて、冷水で容器の底を冷やす
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↑ すり胡麻、錬り胡麻が手に入らないので             葛粉使用なので冷蔵庫に      わさび醤油でいただく
  自分で作るしかない!                        入れず冷水で冷やす

beni IMG_2797 IMG_2799 IMG_1177 si_usagi208
↑ 実家の梅酢で       ↑ 白餡作りには少し塩味の               ↑ 餡子おはぎも日本では好まなかったけど
  紅しょうがを作ってる     白インゲン Weiße Bohne の水煮が便利 ↑    ドイツではたまに作る(日本では納豆おはぎにしてた)

2013年1月7日

圧力鍋活用_1

圧力鍋 der Schnellkochtopf、めっちゃ便利ですね~(← クリスマスプレゼント Weihnachtsgeschenk にもらった)
お肉 das Fleisch は柔らかくなるし、お魚 der Fischdie Gräte まで食べれる状態に。
 ※骨:der Knochen、魚の骨:die Gräte、傘の骨:der Stab
そして お豆 die Bohne を煮るのも短時間で済む。 毎日のように使ってますわ。
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 ↑ 最初に作ったのがおでん!         ↑ よく作るのが煮鶏、豚の角煮を作りたいけど             ↑ 圧がかかると緑の部分が出てくる
   どうにかこうにか10種を入れ込んだ     適当なバラ肉がなかなか手に入らず(骨付きが多いので) ↑

★圧力鍋で餡子   ※圧力鍋を使わない餡子の作り方 → 重曹
IMG_1098 ●小豆die Azuki-Bohne / kleine rote Bohne 500g   ●砂糖 der Zucker 350g~
 ●塩 das Salz 少々

 ① 小豆を洗う     ② たっぷりな水で小豆を煮る(強火にかけ、沸騰したら弱火にして5分煮る)
 ③ 再度小豆を洗う     ④ 圧力鍋に小豆と水(小豆の約3倍)を入れ、強火にかける
 ⑤ 加圧したら弱火にし(約10分)、火を止めて蒸らす(約20分)
 ⑥ 蓋を取り、砂糖を3回に分けて加えて煮詰める ※時々木べらで混ぜる
 ⑦ 水分がなくなってきたら塩を加える

← 今回使用したのはBIOショップで購入した甘蔗糖(ブラジル産)と小豆(中国産)

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         ①                     ②                     ③                     ④&⑤
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                     ⑥                                ⑦               ↑ 100g×10に小分け

年末に Ende des Jahres スーパーなどでよく見かける魚が der Karpfen
中東欧 das Mittelosteuropa では昔からよく食べられているそうです。
ポーランド、チェコなどでは”聖なる食材”として クリスマス・イヴ der Heiligabend の夕食に不可欠。
ドイツでは 大晦日 der Silvester に鯉を食べる家庭もあります。
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      ↑ 年末の風物詩的に鯉の養殖場をテレビで取りあがていた ↑            ↑ おばちゃんのお手製・鯉の煮込み料理

日本でも鯉こく、甘露煮、洗いなどとして食されています。
うちの両親の 故郷 die Heimat では旨煮(切り身を砂糖・醤油で甘辛く煮付けたもの)が郷土料理として有名で
うちの旦那もほぼ毎年日本で食べてます。 あの甘さが良いようで、かなりのお気に入り。
そして私の日本の家族は、大晦日の夜は”年越し蕎麦で軽く済ます”ことはなく、
”お年取りにはご馳走を食べる”習慣があり、親戚から送っていただいた旨煮をお年取りによく食べてました。
せっかくなので冷凍の皮鯉とやらを購入し、大晦日の夕食用に「鯉の旨煮」を作ってみました!
 ※皮鯉:鏡鯉 Spiegelkarpfen から食用に品種改良され家畜化された鱗のない鯉

切り身にするのに我が家にある普通の 包丁 das Küchenmesserでは無理。
そこで義弟からもらった 手術用メス das Skalpell / chirurgisches Messer で切断しましたよ!
 ※なぜ義弟が手術用メスを持っていたかというと → ドイツの徴兵制度
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  ↑ 米沢の名物「鯉の旨煮」          ↑ 購入した冷凍の皮鯉         骨を切るのに使用したメス ↑

ちなみに観賞用の錦鯉はドイツでも Koi と呼ばれており、愛好家 der Fan / Liebhaber は多いです。

★圧力鍋で鯉の旨煮(甘煮)
IMG_1181 ●鯉 der Karpfen 一匹   ●酢 der Essig 圧力鍋に1cm程度
 ●砂糖 der Zucker 1カップ   ●醤油 die Sojasoße 1カップ   ●酒 der Sake 1/2カップ
 ●生姜(スライス) der Ingwer 適量   ●水飴 sirupartige Bonbonmasse 大匙1

   ① 鯉を適当な厚さに切る     ② ぬめりを水で流して、生姜(少々)と酢を1cm程度入れた圧力鍋に並べる
   ③ 蓋をせず沸騰後、約3分ほど煮る ※臭みをとるため  
   ④ 酢を捨てて、残りの生姜と砂糖、醤油、酒を鍋に入れ、鯉がひたひたに浸かる程度に水を足す
   ⑤ 蓋をして、圧がかかってから約30ほど中火にかける  
   ⑥ 蓋を外し、水飴を入れ、落し蓋(アルミホイル)をして弱火で煮詰める  

   
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      ①&②                     ③                    ④&⑤                    ⑥ 

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