20日未明(日本時間)米英仏を中心とする 多国籍軍 multinationale Truppen が
リビア Libyen への攻撃を開始して以来、日本のニュースの扱いは小さくなりました。
おおげさな原発事故報道後、人々の意識がリビアへ移ってしまったため 「日本は危険!」 と思い込んでしまったままの人が少なくないように感じます。
義母も 「日本の家族をドイツへ呼びなさい!あの部屋を使ってもらって!」 と言っています。
「外国の報道が 大げさに言っている übertrieben、誤りが多い。首都圏は大丈夫です。」 と説明したけど、納得していない様子。
(旦那に科学の分野から理論的に詳しく説明してほしかったけど、仕事で不在だったもので...)
残念ながらこれはドイツだけでなく多くの国で同じ現象のようです。 フランスやイタリアの方が酷いかも?
そして益々盛んになるドイツ国内の
原発反対デモ Demonstration gegen Atomkraft 。
今では 【FUKUSHIMA】 が彼らの 合言葉 das Motto になっているようです。
原発反対、良いでしょう! 安全な代替 エネルギー die Energie があるなら、
誰だってそんな危険なものはない方が良いに決まってますよ。
でもフクシマの名前は使わないでほしい... そんな形で福島の名を汚さないでほしい!
”誰も予測しえなかった大地震によって起こった巨大津波によるものである”、
っていう事実がどこかへ行ってしまい、単なる原発事故として反対運動に使われている
(+ 選挙活動に利用されている : 緑の党)ようで心が痛いのは私だけでしょうか?
↑ 原発反対デモのプラカードとポスター ↑
Fukushima ist überall (至る所がフクシマだ → どこもが原発事故の危険があってフクシマのように危ない!原発反対!)
FUKUSHIMA MAHNT : ALLES AKWS ABSCHALTEN (福島は警告する。すべての原発を停止せよ!)
そんな中、日本人の 心 das Gemüt / Gefühl / Herz をちゃんと理解しているドイツの方もいます。
『週刊経済』編集長 Roland Tichyさんのメッセージ : ドイツ語オリジナル、日本語訳
悪くない意味で使われている FUKUSHIMA、福島原発の現場で命がけで働いている作業員さんたちを 『Fukushima50』 と呼んでいます。
アメリカだけでなくドイツでも彼らは 英雄 der Held です。(50 Helden)
※ドイツ語では フクシマ フュンフツィヒ、15日の4号機の爆発による退避で一時的に50人が残ったので”50”という数値が使われている
海外メディアが好んで使いそうだな...と思ったらやはりありました、”KAMIKAZE”。
20 Kamikaze gegen die Höllenmaschine Fukushima
Kamikaze-Einsatz im Zentrum des Nuklear-Desasters
Kamikaze-Einsatz für die Techniker なんてのがネットニュースに並んでます。
現在、東電、東電工業、原子炉 der Kernreaktor メーカーの東芝、日立、鹿島、関電工や
それらの関係会社など300~500人が現場で作業に携わっているそうです。
そのうち原子炉冷却に不可欠な電源の復旧作業ができるのは技術を持つ70人程度で、
高レベルの 放射線 radioaktive Strahlung を長時間浴びるのを避けるため、20人くらいずつ順番に作業せざるを得ない状況。
大変過ぎるぅ~ 皆さんが一日も早く家族のもとで普通の生活が送れることを祈っています!
私達は今まで福島原発の 恩恵 die Gnade / Wohltat を存分に受け続けてきたんですよね.....
そして地元にないからといって原発問題に 無関心 das Desinteresse / die Gleichgültigkeit でした。
地震、津波、原発、風評被害...負けるな うつくしま、ふくしま! みんなで支援しましょう!!!
枝野さんって東北大出身なんですね... ↓
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この『うつくしま』を見て「ドイツ人は何と冷淡なんだ!」と誤解された方がいるようですので補足を。
「日本人を助けよう」とか「日本の(将来の?)ために」などと本気で思って、この原発デモに参加された方もいると思います。
私からすればそれは少し誤った考え方で、【Fukushima】を利用した若干の政治家達に憤りを感じますが、
この原発デモには日本人も参加しています。日本人同士でも受け止め方は人それぞれ違うようです。
それにこのデモには24万人が参加したと報道されていますが、その参加者の意見がイコールドイツ人の意見ではありません。
ドイツを含め、海外ではヒステリック過ぎる報道が様々な悪影響を及ぼしていることが残念です。
しかしきちんと理解している外国人(ドイツ人)もいます。文中のRoland Tichyさんのメッセージ(日本語訳)を読んでください!
他の日も見ていただくと誤解が解けるかもしれません。
ドイツでは毎日各地で”日本のために”チャリティーコンサートが開かれており、”義援金は世界で一番集まっているのでは”と思えるくらい、
本当に多くの方が”日本のために”少なくないお金を募金してくれています。
私はドイツ人の優しさに救われています。
そして福島からの避難の受け入れはドイツでも既に始まっています。(TVで福島から来たという少年2人が英語でインタビューを受けていました)
そして福島と交流のある小さな街でも長期的な支援を考えてくれていますよ。 ※シュタットベルゲンのホームステイ・プロジェクト
「I love you & I need you ふくしま」 by 猪苗代湖ズ